COLUMN
2019.11.14 更新
冠婚葬祭はそのどれもが自分にとって、相手にとっての大きな節目といえます。
きちんとした作法を身につけたいと思うのは自分や相手の節目を大切に思っているからこそ。
今回は欠かすことのできない冠婚葬祭で身につけるパール(真珠)のマナーについてご紹介します。
目次
慶事で身につける場合のパールはホワイト、ピンクカラーのネックレスがおすすめです。
基本的に慶事のようなお祝いの席で身につけるのであれば、明るいカラーのパールならどんなお色でもマナー上ではOKなのです。
なぜ、そのうえでホワイトやピンクがおすすめかというと照明下や野外で撮影をした時に綺麗に見えやすいからなのです。
これがイエローカラーのパールの場合、鎖骨くらいの長さだと肌に馴染みすぎてしまうことがあります。
マナーとして慶事で避けた方が良いカラーはブラックカラーのパール、いわゆる黒真珠と言われています。
グリーンであるピーコックカラーはマナー上では問題のないカラーですが、照明の色によっては撮影時にブラックカラーと混同されてしまうことがあるので難しいカラーではあります。
そしてお葬式などの弔事で身につける場合のパールはホワイト、グレー、ブラックカラーのネックレスとはっきり決まっています。
お葬式では華美な服装は避けるべきものであるため、明るいカラーのパールはNGとされています。
そこでブラックカラーと混同される可能性を持つピーコックカラーですが、こちらも品質によって華美に見えることがあります。
そのためお葬式などの弔事では控えた方が無難といえるでしょう。
「ホワイトカラーのパールネックレスは持っておいた方が良い」と言われる理由のひとつには、このように冠婚葬祭に共通して身につけることができるシチュエーションを選ばないカラーであるからなのです。
一般的にパールのサイズは大きすぎず、かといって小さすぎるほどでもない7~9mm前後あたりから選ばれると言われています。
このサイズの中から身につける方の身長だったり、ネックレスの長さなどバランスを考えて選ぶのが一般的です。
そのため慶事で身につける場合のパールですが7~9mm前後のものを選べばまず間違いないといってよいでしょう。
華やかな場であれば9mm以上のサイズのパールやバロック(変形)パールを選んでも問題ありません。
慶事で身につけるパールのネックレス、イヤリングやピアスのサイズにおいてはそこまで厳しいマナーは求められないので自分に合うサイズを選びましょう。
どちらかというと弔事で身につける場合のパールは華美な服装を避けることからサイズについてマナーがある程度決まっています。
そのため9mm以上のサイズのパールやバロック(変形)パールはもちろんNG。
9mm前後サイズのパールも決してNGとされてはいないものの、身につける方によっては少し大きく見えることもあるかもしれません。
どうしても心配であれば一粒の大きさが7~8mm前後のサイズを選ぶとよいかと思います。
もし冠婚葬祭のどちらでも使えるサイズのパールを選びたいという方は、一粒8mm前後のパールのネックレスをベースにして選ぶとよいですね。
パールのネックレスは色やサイズだけでなくネックレス自体の長さにおいてもマナーがあります。
といっても慶事で身につけるパールのネックレスは、サイズの時と同じくそこまで厳しいマナーはありません。
華やかなスタイルが好まれるので二連や三連で身につけることができる下記のような長さも好まれます。
その理由ですが華やかに見えるというだけでなく、パールを連にして重ねることで「お祝い事を重ねる」という意味合いを持つことから慶事にぴったりなアレンジができるので
鎖骨くらいの長さだと肌に馴染みすぎてしまうことがあるイエローカラーのパールもオペラやロープのような長さのネックレスならドレスにとても映えるのでおすすめです。
慶事では連にできる長さが好まれるパールのネックレスですが、弔事の場合は先ほどの意味が「今回のような不幸を重ねる」という意味合いになってしまうためオペラやロープの長さはNGとされています。
弔事で身につける場合は華美になりすぎない長さや色を選ぶといったマナーがあるので、下記のような長さがおすすめです。
チョーカーサイズとプリンセスサイズでどちらにするか迷うこともあると思います。
そんな時は襟元のデザインや首の長さによって見え方が違うので合わせる際の参考にしてみてくださいね。
本来、弔事の場において結婚指輪以外のジュエリーを身につけない方が良いとされていました。
これは個人を偲ぶため華美な服装を控えるという考えがルーツであると思われます。
その背景がありながらもパールが弔事の場において身につけるジュエリーとされるようになったのは、パール(真珠)が「涙」を象徴する宝石として伝わっていたこと。
そしてダイヤのような光を放つ輝きではなく、光を受けて優しく輝く姿が華美になりすぎないといったことから慶事をはじめとする冠婚葬祭のすべてに推奨されるようになったのです。
弔事の場では華美にならないことが最低限のマナーです。
本来、弔事の場では結婚指輪以外の指輪を身につけることもNGとされています。
そのためどんなにパールが冠婚葬祭にふさわしいジュエリーであるとしてもイヤリングや指輪まで合わせる必要はありません。
うっかりイヤリングや指輪を外し忘てしまったということのないように、最後に鏡でチェックすることをおすすめします。
これも華美なスタイルがOKかNGかが判断基準となります。
そのため結婚式などのお祝いの場では一粒パールのネックレスでもマナー違反とはならないでしょう。
ただし、華美に見えないようでいて一粒パールのネックレスを弔事の場で身につけることは基本的にマナー違反とされています。
なぜなら一粒パールのネックレスはチェーン部分の大半が露出しているため、見方によってはカジュアルさが際立ってしまう場合があるのです。
華美でないことはもちろんのことカジュアルに見えないことも時には大切ですね。
現代ではお祝いの場でフェイクパールを合わせる方も少しずつ見かけるようになりました。
その理由ですが大きくて華やかなサイズのラウンドパールは天然のものでそうそう取れないことや、仮にあったとしてもお値段が高価であること。
また、天然のパールは重さがありますから、大きなサイズのパールを連でネックレスとして身につけるとなかなか首回りにずっしりきます。
そういった点から場の雰囲気によってはフェイクパールを合わせる方もいるようです。
ただ、本物と比べたときに照り(輝き)が違うので見る人が見れば解ります。
そのためカジュアルが敬遠されるお悔やみの場ではフェイクパールのネックレスは控えた方がよいでしょう。
先に答を言ってしまうと和装の時はパールのネックレスを無理に合わせる必要はありません。
というのも、和装では襟元の肌があまり見えることがないからです。
そのためお祝いの場であればどちらかというとパールのイヤリングやピアス、指輪などを合わせる方が良いでしょう。
もしくはパールをあしらった帯留めなんていうのも上品で素敵ですね。
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