COLUMN
2019.12.19 更新
芸術の秋を皆さんはどのように過ごしていますか?
美術館で綺麗な絵画をゆっくり眺めたり、いつもとは違う音楽に耳を傾けたりといろんな過ごし方があるでしょう。
今回は芸術の秋を自分の手で作り出す「彫金体験」についてご紹介します。
目次
彫金とは、金属を削ったり彫ったりすることでジュエリーを作っていく技法のことです。
最近では意味が少し広くなり、金属を削ったり溶かしたり、宝石を留めたりしてジュエリー・アクセサリーを作ることをそう呼んでいます。
趣味のアクセサリー作りから、プロになるための修練の場まで、全国にたくさんの彫金教室があります。
表面がぴかぴかになるまで丁寧に磨き上げること。
ざらざら、つるつる、手触りや質感にこだわること。
心を込めて一文字、一文字と刻印を打つこと。
自分のこだわりや思いを込めて完成させたアクセサリーが自分の手元で輝くと、なんとも言い難い満足感に包まれます。
それは、たった2時間だけの出来事であっても充実した時間を過ごした証でもあるのです。
彫金体験は貴方の手元に確かな満足感を作り出すだけでなく、とっておきのアクセサリーを残してくれます。
真鍮のバングルを作ってみましょう!
槌目模様の入ったバングルの制作過程を動画でご紹介します。
ガスバーナーでなます
金属を炎で炙って柔らかくする、なましという作業です。
真鍮をバーナーで炙って450度〜600度に達すると、赤く光ってきます。
ちょっとドキドキしますが、徐々に赤くなる金属を見ていると彫金の醍醐味が味わえますよ。
バーナーなんて初めてという方がほとんどだと思いますが、教室の先生が指導してくれますので大丈夫です。
ハンマーで槌目(つちめ)模様を付ける
ここでは、先が丸くなったハンマーで叩いて、槌目(つちめ)模様をつけています。
なますことで柔らかくなっていますので、女性の力でも十分です。
鍛冶屋になった気分ですね!
腕の形に沿うように形作る
木型に沿ってハンマーで叩いて曲げます。
傷がつかないよう、ここでは木製のハンマーを使います。
バフと言う布に、固形の研磨剤を付けて磨く作業です。
まずは粗い研磨剤で磨いて、表面を光らせていきます。
この段階では、まだマットな輝きです。
細かい研磨剤で磨いて仕上げます。
例えばバングルなら真鍮やシルバーを腕のサイズに合わせて丸めるだけでいいように、加工しやすい状態にしておいてくれるところが多いようです。
でも、ただ丸めるだけじゃちょっと物足りないと感じる方は表面に模様をつけてみましょう!
とはいえ、模様のつけ方にはいろいろな方法があります。
初めてバングルを作るのであれば、金槌で真鍮の表面を叩くことで独特のぽこぽことした手触りになる槌目(つちめ)模様がおすすめです。
そのほかにも表面をぴかぴかの鏡面(きょうめん)仕上げにしたり、少しざらりとした質感のマット仕上げにすることだってできちゃいます。
こういった一手間を自分の手で加えるだけで、ただのアクセサリーから「あなただけの特別なアクセサリー」になるのです。
一手間を加える、という点では刻印を打つこともおすすめです。
なんと体験教室によっては真鍮やシルバーを丸める前に一文字一文字、自分の手で刻印を打つことができます!
自分で打った刻印は既製品のアクセサリーと比べると少し不恰好に見えるかもしれません。
でも、心を込めて一文字ずつ刻印した言葉はきっと貴方のお守りになってくれるでしょう。
刻印のテーマは「自分にとってのキーワード、ライフスタイル」「記念日」「イニシャル」などいろんなものが選べます。
ちなみにメッセージのような長い内容だと全ての文字を刻印できないことがあるので、その場合はバングルへの刻印がおすすめです。
イニシャルや記念日などの短い内容なら指輪でも十分に刻印を打つことができます。
クリスマスや、誕生日。大切なあの人へ思いを込めて。
世界にひとつ、あなただけのプレゼントを贈りませんか?
女性のアクセサリーは、ビーズやリボンなど自宅で手作りすることができるものも多いですが、男性向けのアクセサリーは難しいもの。
彫金教室では、メンズ向けのアクセサリーを作ることができるのも魅力です。
真鍮やシルバーのバングル、レザーと組み合わせたペンダントなどが人気です。
カップルで参加して、お互いのリングを作り合うというのも、あたたかみがあって良いですね。
なかには、手作りの婚約指輪や結婚指輪を贈る方もいます。
そこまでの自信がないという場合は、シルバーのリングを作ってプロポーズし、後日2人で改めて婚約指輪を見に行くというのもおすすめです。
このとき贈った手作りリングは、プロポーズの思い出とともに、一生の宝物になることでしょう。
リングとして使うのみならず、革紐やチェーンに通してネックレスにしたり、キーホルダーやバッグチャームとして転用することもできます。
何を作ろうか考える、わくわくが止まらない下調べの時間です。
やってみたいと思ったら、まずはお近くの体験教室を調べてみましょう。
こうして体験教室の情報をいくつも見比べると、どの体験教室に申し込むか迷うこともあると思います。
体験教室によってそれぞれ特色もあるので、自分のイメージに近いものが作れるところを探すのがおすすめです。
小さな工房が多いので、WEBサイトが充実していなかったり、情報が古いことがあります。
わからないことは、電話で問い合わせてみることをおすすめします。
何を作ろうか、どこの体験教室に申し込もうかわくわくしながら迷う時間。
この瞬間からあなたの芸術の秋は始まっているのです。
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