COLUMN
2019.10.07 更新
苺やレモンなど瑞々しい食べ物に例えられることが多い宝石の中、プレナイトはまさにマスカットにそっくりな瑞々しい輝きを持つ宝石です。
今回はそんなプレナイトをあしらったジュエリーの魅力やエピソード、宝石言葉などについてお届けします。
目次
プレナイトは和名:葡萄石(ぶどういし)と呼ばれるだけありマスカットのような一面以外だけでなく、原石は一房のぶどうのような形状で産出されることがある面白い宝石です。
そのほかにもプレナイトにまつわるエピソードやカラーバリエーションなどをご紹介します。
宝石の由来には様々なものがありますが、プレナイトに関しては実在の人物の名前がそのまま由来となっています。
その人物とは南アフリカの探索中にたまたまプレナイトの原石を発見したという「プレーン男爵」です。
確かにプレナイトにその名残がありますが、実は初期に流通していたプレナイトは「ケープエメラルド」という名前で呼ばれることの方が多かったと言われています。
みずみずしいマスカットに例えられることの多いプレナイトですが、確かにエメラルドを薄いケープ越しで見たかのような色合いもしています。
とはいえ、おそらく本物のエメラルドと混同されてしまうこともあったのでしょう。
徐々にプレナイトという名前が一般的となり、現代でもジュエリーショップやアクセサリーショップでもケープエメラルドという名前はほとんど耳にすることはなくなりました。
もしプレーン男爵が発見していなければ、今でもプレナイトはケープエメラルドとして市場に流通していたかもしれませんね。
基本的にプレナイトはマスカットに例えられるだけあって、ジュエリーショップやアクセサリーショップで見かけるものは淡い黄緑色をした宝石がほとんどです。
ただし中には色の濃淡で濃い黄緑色のものもあれば、無色や白色に近いプレナイトも存在します。
そのほかでは生成過程の成分の違いによって黄色のプレナイトもあります。
その中でも黄色のプレナイトは一般的な黄緑色のものと比較すると希少性が高く、蜂蜜色のような可愛らしい色合いをしている宝石です。
数種類ほどではありますがプレナイトにもこのようなカラーバリエーションが存在しています。
カラーバリエーション以外ではキャッツアイが浮かぶプレナイトもあります。
淡い黄緑色をしているだけあり、キャッツアイが浮かぶプレナイトはまさに猫の目そのもの。
誕生石のような知名度はなくとも、このようなバリエーションがあることから宝石、天然石が好きな方のほとんどが知っている宝石です。
プレナイトの産地はオーストラリアやインドといった海外がメインですが、実は日本でも産出されることもある宝石です。
その地域とは翡翠の産地として有名な新潟県の糸魚川(いといがわ)です。
翡翠と比べると滅多に出ないと言われてはいることもあって、まさに知る人ぞ知る産地というところでしょう。
また、ものにもよりますが翡翠とプレナイトは一見似ているものがあるので、翡翠だと思っていたけれど詳しい方からのアドバイスを受けて鑑定に出したら実はプレナイトだったというエピソードもあります。
海外産のものと比較すると糸魚川産のプレナイトはあまりジュエリーに向いていないとは言われることもありますが、糸魚川は翡翠やプレナイトのような宝石が今でも眠っている日本が誇る産地なのです。
プレナイトは硬度:6~6.5とそこまで割れやすくもないですが、強い衝撃では表面に傷がつく可能性もあります。
ネックレスやピアスなどのジュエリーであればそこまで心配することはなくとも、指輪を身につける場合その点には注意が必要です。
そして水分などには耐性がありますが、紫外線によって退色する可能性があるとも言われています。
プレナイトは基本的に淡い色合いの宝石なので、元々の色味によっては退色により無色に近くなってしまいます。
上記の点に注意をしながら、基本的にはプレナイトのアクセサリーやジュエリーを外した後は柔らかい布で優しくふいてからジュエリーボックスにしまうようにしましょう。
パワーストーンショップでは「癒し」「ヒーリング」「リラックス」といったキーワードを持つ宝石や天然石を紹介するこが多いものです。
その中でもプレナイトは「不要なものを手放すヒントを与えてくれる」というデトックスのようなキーワードを持つと言われています。
例えば
など、当てはまる方はいませんか?
不要なものを捨て去ることでそこには新しいスペースや時間が生まれます。
そのスペースにどんなものを置こうか考えたり、新しい時間をどのように使うか考えただけでワクワクしませんか?
プレナイトのアクセサリーやジュエリーを身につければ一朝一夕で劇的な変化が起こるというものではないでしょう。
でも、新しい自分に変わりたいと考えている方のスタートにはふさわしい意味を持つ宝石です。
プレナイトをあしらったアクセサリーやジュエリーはナチュラルな雰囲気やボタニカル柄が好きな人にこそおすすめしたい一品です。
たくさんある宝石の中で何故プレナイトがおすすめなのか「指輪」「ピアス」「ネックレス」のアイテムを中心にご紹介したいと思います。
アクセサリーやジュエリーのデザインで植物をモチーフとしたものはたくさんあります。
それこそ、ハイブランドでもよく取り入れられるモチーフといってもよいでしょう。
そこでプレナイトは和名がぶどう石と呼ばれるだけあって、植物モチーフを表現するのに最適な色味の宝石なのです。
例えば三角形にカットされたプレナイトを使って四つ葉のクローバーデザインにしたり、プレナイトを葉っぱに見立てたデザイン。
中にはプレナイトそのものを花の形にカットしたデザインもあります。
また、クローバーモチーフは1枚の葉ごとに意味があり「愛情」「健康」「名声」「富」を象徴していると言われている人気のモチーフです。
プレナイトのクローバーをあしらったデザインは友人や家族、恋人など大切な人へのプレゼントにもぴったりなアイテムですね。
続いてプレナイトをあしらったピアスですが、こちらのおすすめポイントはプレナイトのカラーが「ピンクと相性が良い」ということです。
女性はメイクでピンクカラーのチークやアイシャドウを使う方が多く、宝石のカラーによってはお互いのカラーが主張し過ぎてしまうことがあります。
元々、プレナイト自体は淡いグリーンカラーなので主張し過ぎてしまうということもありません。
そのうえでピンクカラーのチークやアイシャドウをより綺麗に見せてくれるので女性にとっては嬉しいカラーなのです。
ピンクカラーが最も流行する春の季節、アクセサリーやジュエリーのプレゼントが中々決まらずに悩んでいるという方には是非おすすめしたいアイテムです。
指輪とはまた違った植物モチーフを楽しむことができるのがネックレス、ペンダントです。
例えばぶどう石の名前にちなんで、ぶどうデザインにした時にゆらゆらと揺れるデザインにすることもできます。
ちなみにぶどうモチーフが持つ意味には「豊かさ」「富」「子宝」というものがあるので、19世紀のアンティークジュエリーにもしばしば使われる人気の高いモチーフでした。
プレナイトはこのように植物モチーフとしても優秀ですが、シンプルに一粒ネックレスとしても主張しすぎず女性らしさをさりげなく演出してくれます。
ボタニカル柄のアイテムがお好きな方、ナチュラルな雰囲気の女性などへのプレゼントをお探しの方は是非プレナイトをあしらったジュエリーやアクセサリーをチェックしてみてくださいね。
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