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アメトリン*2色の水晶が織りなすハーモニー

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アメトリン*2色の水晶が織りなすハーモニー

宝石の中にはバイカラーやミックスカラーといった、同じ種類でも色違いの鉱物が混ざり合ったものが存在します。

今回はその中でもまさに代表的な宝石、2つの水晶が混ざり合った「アメトリン」についてご紹介します。

水晶に2つのきっかけが加わって生まれたアメトリン

今こそアクセサリーショップやパワーストーンショップでも見る機会が増えたアメトリンですが、発見された当初はとても高価な宝石として流通していました。

アメトリンの価値がどのようにして変わっていったのか、それはアメトリンが生まれるのに必要な「熱」がキーワードだったのです。

無色透明の水晶がアメトリンへと変わる秘密とは?

アメトリンは、アメジストシトリンという2色の水晶が混ざり合った水晶です。

和名も2つの名前が合わさったように紫黄水晶(しおうすいしょう)と呼ばれています。

このアメトリンが生まれる仕組みですが、まず水晶が生成される段階で鉄イオンを含有すると紫色の発色が見られるようになります。
この時点ではまだ紫水晶であるアメジストのままです。

そして、このアメジストが地熱などの熱源にあたることで黄色味を帯びることがあります。
そこで初めて黄水晶ことシトリンが生まれますが、熱源の当たり方によって紫色が残ったままとなりアメトリンとして産出されるのです。

しかしながら、この化学反応は人工的に作り出すこともできます。
実はジュエリーショップやアクセサリーショップに流通しているアメトリンのほとんどが人工的に熱を加えて作り出されたものなのです。

アメトリンの歴史はまさに盛者必衰の理

アメトリンの色は人工的に作り出せることを紹介しましたが、当時はその事実がアメトリンの価値を大きく変えることとなりました。

なぜかというと、アメトリンがジュエリー市場に流通しだした当初は2色の色合いを持つことからその美しさと珍しさが多くの人に絶賛されていました。

しかしながら一部の人達からは「本当にアメトリンのような宝石が自然に産出されるのだろうか?」と疑いを持たれていたのです。

それがアメジストに熱を与えることで黄色く変化させることができることが解ると、アメトリンはやはり人工的に作られたものだと言われるようになったのです。

一時はあんなにもてはやされた宝石だったのにもかかわらず、そういった意見が広まり盛者必衰の理のごとく一気にその価値は下がってしまいました。

その後、アメトリンの大きな鉱山が発見されたことにより天然の宝石であることが証明され、再びアメトリンの価値は上がりました。

そのため天然のアメトリンか人工処理をしているアメトリンかで価格が大きく変わる傾向は現代でも続いています。

アメトリンの唯一の産地として知られるアナイ鉱山

アメトリンの大きな鉱山として有名なものがボリビアにある「アナイ鉱山」です。
アナイ鉱山とアメトリンの関係はとても深く、もしもこの鉱山がなければアメトリンの価値はまた変わっていたかもしれません。

それだけでなく、このアナイ鉱山は天然のアメトリンが唯一産出される鉱山なのです。
また、アナイ鉱山の環境はアメトリンをはじめ、アメジストシトリンなど水晶の産地としても有名な鉱山でもあります。

天然のアメトリンが生成されるまでの過程には自然の熱源が欠かせません。
そのため条件が揃わなければ自然下では生まれない貴重な宝石なのです。

そういった背景から現在ではアメジストに人工熱処理を施したアメトリンがジュエリーショップやアクセサリーショップで多く流通しているのです。

高温の場所はアメトリンを変色させる原因

色や成分以外は水晶とほとんど変わりないアメトリンですから、硬度:7とこちらも水晶とほとんど変わりません。

しかしながら「熱」に関しては注意が必要と言われています。

アメトリン紫色の部分に熱があたることで、シトリンの色へと変化することから熱源の側に長時間置いておくと変色の可能性があります。

昨今ではニュースでも猛暑について取り上げられています。
例えば、夏場の車内ではフリクションのインクも消えてしまうという話題をご存知でしょうか?

フリクションインクが消える温度は本来60℃以上と言われていますから、車内は確実にそれだけの温度になっているということです。

60℃以上でアメトリン変色するとは限りませんが、少なくとも夏場の車内にアメトリンは置いたままにしない方が賢明ですね。

アメトリンをはじめ、熱によって変色する宝石は多々あります。
必ずどんなジュエリーやアクセサリーであっても、ジュエリーボックスにしまい適切な温度管理を心がけましょう。

アメトリンの宝石言葉はアメジストやシトリンと違う?

アメジストシトリンではそれぞれ宝石言葉が異なります。

でも、2つの宝石が混ざり合っているアメトリンには「調和」「協調」という、アメトリンならではの宝石言葉を持っています。

例えば協調性を意識したいという時やバランス良くスケジュールを立てたいといった時の良いお守りになりそうですね。

また、そのほかに水晶ならではの「癒し」「浄化」といった宝石言葉もあるようです。
心身共に疲れている方へのプレゼントにはおすすめの宝石ですね。

実際に水晶はヒーラーの方をはじめ、多くの方が浄化効果があるとしています。
アメトリンにも同じ効果があるのは不思議ではないということですね。

2つの魅力を持つアメトリンはどんなシチュエーションがおすすめ?

コーデを考える時に差し色などのワンポイントとして、ジュエリーやアクセサリーが欠かせないという女性は少なくありません。

そこで2つの魅力を持つアメトリンだからこそおすすめしたいシチュエーションをまとめてみました。

誕生石ジュエリーとしてもぴったりなアメトリン

アメトリンはそれぞれ2月の誕生石であるアメジスト

そして11月の誕生石であるシトリンが混ざり合っている宝石でもあります。
だからこそ、2月生まれの方と11月生まれの方がペアアクセサリーとして持つのにぴったりの宝石です。

ペアでアクセサリーやジュエリーを身につける場合はそれぞれ自分の誕生石、ないしは相手の誕生石をあしらったデザインにする方が多いと思います。

でも2つの宝石が混じり合ったアメトリンならお互いの誕生石をそのまま身につけることができる宝石です。
宝石言葉としても「調和」という意味をもっているので、まさにペアで持ちたい宝石ですね。

バイカラーやミックスカラーのアメトリンを差し色にするコツ

アメトリンは紫と黄色といった色相学でいえば補色の関係性にある色同士です。

そして補色の関係性にあるカラーは、お互いの色を目立たせる効果があるので差し色にはぴったりの組み合わせなのです。

例えばアメトリンといっても上と下ではっきり色が分かれているバイカラータイプ。
それぞれの色が混じり合ったミックスの風合いや色の割合が不揃いのものなど種類があります。

そこでアメトリンジュエリーやアクセサリーを差し色にしたいのであればバイカラーアメトリンがおすすめです。

紫と黄色、どちらかのカラーをメインにしたい場合ですが黄色はポジティブな印象を与え、紫は高貴な印象を与えるとも言われています。

自分の近づけたいイメージに合わせてシトリンの割合が多いアメトリンアメジストの割合が多いアメトリンコーデに取り入れてみるのもおすすめです。

アメトリンの濃淡で使い分ける甘口コーデと辛口コーデ

アメトリンのカラーは濃淡にもバリエーションがあります。
例えば黄色と紫がはっきりと出ているものもあれば、淡い色合いのものあるのです。

そこで、淡い色合いのアメトリンジュエリーやアクセサリーが合わせやすいコーデにはこういったものがあります。

  • 女性を中心に人気が出た「ゆめかわいい」をテーマにしたコーデ
  • 「甘い雰囲気」を演出するパステルカラー中心のコーデ

逆にはっきりした色合いをしているアメトリンジュエリーやアクセサリーはこういったコーデが合わせやすいでしょう。

  • ほかの人と被りたくない「外国人風」をテーマにしたコーデ
  • 差し色を加えつつ「辛口な雰囲気」を作り上げるビビッドカラー中心のコーデ

アメトリンは濃淡によって甘口コーデと辛口コーデ、それぞれに合わせることもできるのです。

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